犬・猫・小鳥・小動物などのペットの健康相談、高度な診察・診療、しつけ方教室など対応。 獣医師募集も行っています。

    • 2010 06 02
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    vol.13 どうぶつも高齢化時代

    vol.13 どうぶつも高齢化時代

    私が旭川に開業して来年で15年目になります。開業当初よちよち歩きだった子たちが人生の晩年を迎えようとしています。認知症で夜な夜な徘徊する柴犬のシェル、腎不全で毎日大嫌いなお薬を飲んで頑張っているネコのトラジ、いろんな子たちが自分たちの生きてきた証しをご家族の胸に刻んでいるかのように思えます。

    最近高齢化に関わるいろんな相談を受けることが多くなってきました。飼い主ご本人がリュウマチになってしまい介護が必要な愛犬の世話をしてあげられないという女性、自分たちが病気がちなので飼っているネコちゃんたちの将来が心配だという老夫婦・・・ などなど。お話を伺って共通しているのは最後まで面倒をみてあげたいという気持ち、ましてや保健所に預けるという選択肢は毛頭なく、なんとか幸せな生活を送らせてあげたいという思いでした。

    実際、各地の動物愛護センターでもペットの処分を依頼する理由として昔は「吠え癖・噛み癖」、「排泄の不始末」、「飼い主の引越し」が多かったようですが、最近では「介護疲れ」や「飼い主の死去・高齢化」が目立ってきているということです。ペットへの愛情の意識は高まってきている反面、苦渋の選択をしてしまうケースも増えてきているということでしょう。

    海外ではペットのADOPTION(譲渡・縁組)が精力的に行われてきています。シェルターと呼ばれる保護施設を介して動物を譲り受け共に生活する選択肢です。我が国の殺処分の現状を考えると今後ADOPTIONの考え方が日本にも根ざすことを願ってやみません。民間レベルではボランティアとしてシェルター活動をされている方々は数多くいらっしゃいますし、ここ旭川周辺でも同様です。本当に頭が下がる思いです。

    来年には旭川にも市営の動物愛護施設が完成します。市民と動物の共生に関わるいろいろな課題の中で民間のボランティアの方々と協力しながら野生動物や愛玩動物たちの第2の人生のシェルター的な存在になっていただきたいと願います。

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