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    • 2010 06 02
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    vol.14 真のインフォームドコンセントって?(2)

    vol.14 真のインフォームドコンセントって?(2)

    インフォームドコンセントが医師と患者の信頼関係を築くためのものであることをこのコラム欄でお話したことがあります。家族である動物が重篤な病気にかかってしまった時、我々獣医師はその病気と治療法についてできる限り正確な情報をよりわかりやすくご家族に伝える、ご家族の方は納得できるまで考え、獣医師と意見を共有してその選択にあたることが重要で、さらに獣医師はその治療法についてご家族の想いを自分の想いに置き換えて考えてみることが大切であると緑の森では考えています。

    それでは病気ではなく予防に関わる治療の場合はどうでしょうか?近年は獣医療も病気にならないための予防治療に力を入れる傾向にあります。できるだけ長く一緒にいたい、できる予防はしてあげたいというご家族のニーズがそこにあるからだと思います。

    予防治療が麻酔や手術によるものだとしたら? 具体的には去勢や避妊手術、歯科処置がこれにあたります。健康な体にメスを入れる、ましてや健康な臓器を取り出すことへの抵抗感や麻酔や手術のリスクに対する不安感などからこれらの処置を躊躇するご家族もいらっしゃいます。逆にマーキングや発情の世話の煩わしさから安易に手術を考えられたり、口臭が気になるので歯石取りを依頼されるご家族もいらっしゃるでしょう。どちらも素直な意見で否定できるものではありません。重篤な病気の治療ではないだけに色々な考え方がご家族ごとにあって当然でしょう。

    問題があるとすれば、ご家族の皆様がこれらの予防処置についての正確な情報をお持ちかどうかというところにあると思います。去勢や避妊、歯科処置などをする場合のメリットとデメリット、その処置に関わるリスクの度合い、具体的にどういう処置をするのか、なぜする必要があるのかなどの情報を理解した上で考えていただくのが、まさに動物本位の考え方と言えるでしょう。

    そうあるべきというインターネットや雑誌上の一般的なあるいは偏った情報ではなく、その子の状態に即した知識やご家族の意向を反映した考え方を導き出すために、動物目線あるいは飼い主目線で考えてみることを良しとする、緑の森獣医師はそうありたいと思っています。それが真のインフォームドコンセントであると考えています。もしかしたらその子の人生で唯一の麻酔や手術になるわけですから安易な固定概念にとらわれず、ぜひ一度相談にいらしてください。獣医師とご家族の考え方がまったく逆の場合もあるかもしれません。意見を交換しながらその処置の是非を話し合い、必ずその子にとっての一番良い方法を見つける手助けになることをお約束いたします。

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